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【case14】ReN

― LHSのリノベ&民泊

ひょうたん島不動産による

セルフリノベの宿

~ReN~

「?」 引き継いだ昭和戦後の住まい、

    どうしようか?


「!」 民家再生案そのものを体感できるショールーム&airbnbに



良きご縁があり、ひょうたん島不動産で引き継ぐこととなった1960年代の30坪ほどの民家。弊社事務所の道向かいという好立地でもあり、どのようにしようかと随分頭を捻りました。

例えば更地にして建替え、改装して戸建賃貸住宅や貸店舗、自社での有効活用等。

誰がどんな風に利用する形にしようかと、様々なアイデアを出しじっくり検討しました。


結果、選択したのは、ひょうたん島不動産が運営する宿としてリノベーションする案。

今ここで、自分たちが、空き家の活用をリアルに行い、その経緯や運営等をしっかりと肌で感じた上で伝えられることがあるのではないかと考えました。


ショールーム&宿というスタイルにすることで、空間を体感していただけます。また、民家に残る不用品の処分から始めたので、実際に、どのような過程を踏み、どのくらいの費用を掛け、どのようなプランを練り進めていったのか、具体的にお話できることも多々あります。


工事はセルフリノベーションという形で、パートナー工務店の協力を得ながら、スタッフで行える工夫をふんだんに盛り込み、手を掛けました。既存のまま活かした部分、DIYで一変した壁や建具、新たに組み入れた設備など、ご覧頂きたいことばかりです。これまで、所有する空き家や空きビルを前に「どうしよう?」と思案される数々の方にお会いしました。そのような皆さんに私達は「解体費を捻出するため、その建物を活用するというアイデアもありますよ」とお伝えしています。もちろん建物を解体し、更地となった土地に新しいものを建てる、駐車場にするという選択肢もあります。


ただ、もしその建物に愛着があり、投資を考えることができるなら・・・! 解体費をひとつの目安に、活用するのも一案です。今回のプロジェクトもそれを念頭に計画を練りました。将来想定通り、設定した年数で解体費を整えることができたなら、そのまま宿を継続したいと思うかもしれないし、別のカタチで活用したくなっているかもしれません。そんな素敵な未来に向け、新たにできた場を生かし、時間を積み重ねていきたいものです。


ショールームの役割も兼ね備えたこの空間にぜひ訪れて下さい。


懐かしい昭和の住まいに、新しさが程よくMIXされ表情豊かに生まれ変わっています。そして、親から引き継いだ家や所有するビルなど、将来に悩む物件をお持ちの方には、私達が行ったこの民家再生事例が少しでも参考になれば何よりです。大事なものが次なるカタチで引き継がれていくことの意義。身を持って知ることができました。






【建築データ】

■延床面積 合計 108.75㎡(約32.9坪)

      1 階 75.67㎡(約22.9坪)

      2 階 33.06㎡(約10.0坪)

■設計監理 ナカノジロウ建築デザイン事務所

■施工   アップルハウス



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